「家づくりの後悔ランキング」と聞いて、何を想像しますか。
注文住宅を建てた100人に聞いてみたら、27人が「特に後悔はない」と答えました。4人に1人以上です。
その一方で、13項目のうち11個を選んだ人もいました。後悔ゼロの人と、11個の人。同じ「注文住宅を建てた人」なのに、ここまで差が開きます。
この記事では、100人に聞いた後悔ランキングと、その裏側にあった「後悔しなかった人の共通点」をまとめます。
結論|1位は間取り。でも27人は「後悔していない」と答えた
| 項目 | 人数 | |
|---|---|---|
| 1位 | 間取り | 32人 |
| 2位 | 断熱・気密 | 25人 |
| 3位 | 水回りの設備 | 24人 |
| 4位 | コンセントの位置や数 | 23人 |
| 5位 | 生活動線・家事動線 | 20人 |
もうひとつ、気になる数字がありました。
100人のうち27人が「特に後悔はない」と答えています。そして「後悔は1つだけ」という人が24人。
合わせると51人。半数以上が、後悔ゼロか1つだけでした。
その一方で、13項目のうち10個以上を選んだ人も3人います。後悔の数は、人によってまるで違いました。
後悔ランキング【全13項目】
| 順位 | 項目 | 人数 |
|---|---|---|
| 1 | 間取り(部屋の配置や広さ) | 32人 |
| 2 | 断熱・気密(家の暑さ・寒さ) | 25人 |
| 3 | 水回りの設備(キッチン・お風呂・洗面・トイレ) | 24人 |
| 4 | コンセントの位置や数 | 23人 |
| 5 | 生活動線・家事動線 | 20人 |
| 6 | 外構(庭・駐車場・フェンスなど) | 19人 |
| 7 | 窓 | 18人 |
| 8 | 内装(壁紙・床材など) | 16人 |
| 9 | 収納 | 15人 |
| 10 | 照明・スイッチの位置 | 11人 |
| 11 | 費用・住宅ローン | 7人 |
| 12 | 依頼先(工務店・ハウスメーカー)の選び方 | 6人 |
| — | その他 | 2人 |
| — | 特に後悔はない | 27人 |
上位5つを、詳しく見ていきます
1位|間取り(32人)
もっとも多かったのが間取りでした。部屋の配置や広さは、住み始めてから毎日の暮らしに響くところなので、納得の結果だと思います。
自由記述にも、間取りに関する声が目立ちました。
はじめから譲れない部分は決めておく。(41歳女性・10年以上前に建築)
モデルルームを見るだけでは広さが違うのでよくよく考えて間取りなどを考えた方が良い(61歳男性・10年以上前に建築)
長く住むつもりならば、何年後かの人や生活の変化も考慮した方がよい(61歳男性・10年以上前に建築)
将来の自分の身体の状態も予想して間取りも考えた方が良い。(69歳男性・10年以上前に建築)
「いまの暮らし」だけで決めると、あとから合わなくなる。そういう趣旨の声が複数ありました。
我が家の間取りで満足しているところは、こちらにまとめています👇

2位|断熱・気密(25人)
4人に1人が、家の暑さ・寒さを後悔していました。
正直に言うと、この順位は意外でした。間取りやコンセントのように「打ち合わせで話題になること」ではなく、気づかないうちに決まっている部分だからです。
一方で、後悔していない人からはこんな声もありました。
気密性能を重視し省エネハウスを目指して建てましょう 光熱費が逼迫している昨今ランニングコストが抑えられるのはとても家計を助けます(68歳男性・10年以上前に建築)
意識して選んだ人は満足していて、意識しなかった人が後悔している。そういう項目なのかもしれません。
3位|水回りの設備(24人)
キッチン・お風呂・洗面・トイレ。毎日使う場所です。
メンテナンスのことも考えて価格と品物の相談をした方がいい(53歳女性・10年以上前に建築)
トイレは安いのにすると大変。 職人ガチャにハズレると後で面倒。 そこはハウスメーカーが、どれだけフォローしてくれるかにかかる。(52歳男性・10年以上前に建築)
我が家も、お風呂とトイレで感じていることがあります👇


4位|コンセントの位置や数(23人)
打ち合わせでいちばん細かく決めるはずのところなのに、23人が後悔していました。
我が家も打ち合わせでかなり時間をかけた部分です。それでも住んでから「ここにもあれば」と思う場所はあります。数が足りないより、位置が惜しいことのほうが多い気がします。
打ち合わせでどこまで詰めたかは、こちらに書きました👇

5位|生活動線・家事動線(20人)
毎日の移動のしやすさです。
生活同線を効率よくし無駄なスペースを省く(59歳男性・10年以上前に建築)
間取り(1位)と近い項目ですが、アンケートでは分けて聞きました。「部屋の配置」と「移動のしやすさ」は別物だからです。図面では良く見えても、暮らすと遠回りになる場所があります。

意外だったこと3つ
① 「費用」と「会社選び」を後悔した人は、意外と少なかった
13項目のランキングで、費用・住宅ローンは7人で11位。依頼先(工務店・ハウスメーカー)の選び方は6人で12位でした。
つまりお金と会社選びについては、後悔している人がいちばん少なかったということです。ここは正直、予想と逆でした。
家づくりでいちばん大きなお金が動くところなので、もっと上位に来ると思っていたのです。ただ自由記述には、こんな声もありました。
注文住宅の費用は当初の見積もりの3~4割増し以上になるつもりで手当てをしておかないと大ごとになる(65歳男性・10年以上前に建築)
貯金をしっかりする(26歳女性・2〜3年前に建築)
後悔として選ぶほどではないけれど、伝えたいことはある。そういう温度感なのかもしれません。
② 後悔の数は、人によって差が大きい
後悔の数を人ごとに数えてみました。
| 後悔の数 | 人数 |
|---|---|
| 0個 | 27人 |
| 1個 | 24人 |
| 2〜3個 | 28人 |
| 4〜9個 | 18人 |
| 10個以上 | 3人 |
「みんなだいたい2〜3個くらい後悔している」と思っていたのですが、実際は違いました。半数は0個か1個。そして10個以上という人も3人います。
後悔が多いか少ないかは、家の出来だけで決まるものではないのかもしれません。何を大事にしていたか、どこまで納得して決めたか。そういう違いが出ているように見えました。
③ 「特に後悔はない」人の声が、いちばん参考になった
27人が後悔なしと答えました。その人たちの自由記述が、実は一番具体的だったのです。
収納と採光と風通しには十分な考慮の上設計した結果、非常に満足のいく生活ができているので注文住宅ならではの自由な設計を生かして下さい。(67歳男性・10年以上前に建築)
どのような生活をしていきたいかをまず思い浮かべることです。(65歳男性・10年以上前に建築)
色々と想定しながら決めて行く所がありますが、住んでみないと解らない所もありました。(57歳女性・10年以上前に建築)
後悔しなかった人は、何を優先するかを先に決めていた。そう読める回答が多くありました。
100人が、これから建てる方に伝えたいこと
自由記述は任意でしたが、63人が書いてくれました。そのうち中身のあるものが55件。とくに多かったのは「実物を見ること」と「打ち合わせを密にすること」でした。
先にお伝えしておくと、今回の回答者は50〜60代が中心で、10年以上前に家を建てた方が7割を占めます。そのぶん「建てたばかりの人」の声は少なめですが、逆に長く住んだあとの視点が多く含まれています。
とにかく実物を数多く見る事、そのためにはたくさんの会社が集まる住宅展示場を活用するのが一番です。(68歳男性・10年以上前に建築)
打合せを密にして、気が付いた点は都度メール等で連絡をする事。そのリターンを確実に把握してください。(65歳男性・10年以上前に建築)
3回建てても不満が出るので多くのモデルルームを見てよく勉強すること。 TV番組は参考にしない方が良い(66歳男性・10年以上前に建築)
まずは何をするべきかを事前に把握すること。家族で意見が合わないこともあるので第三者に相談するのも良いと思う。(57歳男性・1年以内に建築)
※引用は原文のまま掲載しています。
我が家の後悔と、照らし合わせてみると
せっかくなので、私も同じ13項目で答えてみました。後悔しているのは、この5つです。
- 照明・スイッチの位置(100人では10位)
- 内装・壁紙や床材(8位)
- 水回りの設備(3位)
- 断熱・気密(2位)
- 費用・住宅ローン(11位)
そしていちばん大きい後悔は、照明でした。
我が家の1位は「照明」。100人のランキングでは10位でした
ダウンライトにした場所のうち、シーリングライトにすればよかったと思う箇所が複数あります。
理由は2つあります。ひとつは明るさが足りないこと。もうひとつは交換に5,000円ほどかかることです。自分で電球を替えられないので、切れるたびに費用がかかります。
打ち合わせのときは、天井がすっきり見えることを優先して選びました。5年使ってみて、見た目より「明るさ」と「あとの手間」で考えればよかったと思っています。

内装は「素材のグレード」で後悔しました
洗面所の白いカウンターは、黄ばみやすいことが住んでから分かりました。
もうひとつはスタディコーナーです。木目を標準のままにしたのですが、いまひとつ好みではありませんでした。アップグレードして木理調にすればよかったと、いまでも思います。

水回りは「造作にする」という選択肢がありました
洗面台は既製品を選びました。でも造作にしてもよかったかなと思っています。もう一度選べるなら、造作も見積もってもらうと思います。
断熱と住宅ローンは、どちらも「調べ足りなかった」
断熱・気密は、もう少し調べればよかったというのが正直なところです。2階は夏は暑く、冬は底冷えします。
住宅ローンについては、金利が上がる傾向にある今となっては、固定金利にすればよかったと思っています。
逆に、後悔していないのは「床材のアップグレード」
標準からグレードを上げた床材は、5年経ったいまも大正解だったと思っています。毎日目に入って、毎日触れる場所だからかもしれません。

100人と比べて、気づいたこと
並べてみて面白かったのは、100人の1位だった「間取り」を、私は選ばなかったことです。逆に私がいちばん後悔している照明は、100人の中では10位。11人しか選んでいない項目でした。
つまりランキングの上位が、そのまま自分の後悔になるわけではないということです。
だからランキングは「危ないところの一覧」として眺めておいて、そのうち自分が大事にしたいものを選ぶ。そういう使い方がいいのだと思います。
調査概要
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:注文住宅を建てた方(自分または配偶者が施主)
有効回答数:100名
調査期間:2026年8月
調査主体:なゆログ
調査実施:Freeasy(アイブリッジ株式会社)
※回答者の72%は10年以上前に住宅を建てた方です。近年の傾向とは異なる可能性があります。
まとめ
- 後悔の1位は間取り(32人)、2位は断熱・気密(25人)、3位は水回りの設備(24人)
- 27人は「特に後悔はない」と答えた
- 半数以上(51人)は、後悔ゼロか1つだけ。一方で10個以上の人も3人いた
- 費用(7人)と依頼先(6人)は、意外にも下位だった
- 後悔しなかった人ほど、何を優先するかを先に決めていた
ランキングは「みんなが失敗しやすい場所」を教えてくれます。でも、それを全部避けようとすると決めることが多すぎて疲れてしまいます。
上位のうち自分にとって大事なものを2つか3つ選んで、そこだけは納得いくまで確認する。100人の答えを見て、私はそう感じました。
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